Requiem 311

#88. Another Beginning


寝苦しい夜を幾つ 越えただろう…

まるで夢から醒めたみたいな朝 だけど
砂の中でもがき続けているような
この重みは何だろう…


空からの重圧
それとも風が運ぶ湿度のせい…

私の羽根は濡れたみたいに
もう空を翔べない



羽根


女神に会いに行く夢を見た

それまで一度も触れたことのない あの手のひらの感触は
この世のものとは思えない優しさで
迷い 立ち止まる私を静かに受け入れた


私は尋ねた …これからどうしたらいいのかと…

私についていらっしゃい…
そう言って彼女は背中の傷ついた翼を羽ばたかせ
懸命に空を翔ぼうとしている


貴女もこうやって 明日に向かって生きなさい…

無言のエールの裏側で 女神はきっと泣いていた


その声を一瞬だけ聴いた時私は
砂の中で 再び目を醒ました…




--- 〔 宮古市 30代前半 女性 〕 ---

Llewellyn & Robin Butterfield Reiki 07 Angel Voices


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