水に映る太陽 月 木々や雲
この世界が変わってしまった瞬間を見届けた その時
私の中に開かれた重い一ページ
だけど彼らは生きている
そして彼らは生きている
それでも懸命に微笑んで
それまでと何も変わっていないみたいに
前に 前に 進んで行く
もうひとつの世界
痛みを忘れさせてあげたい…
私は杖を振り
光のイリュージョンを重ね合わせる
その後の世界の悲しみをせめて
忘れてほしいと願って…
瓦礫の積み木を緑の丘に変え
鉛の臭いのする海を 聖水の泉に変えて行く
痩せた土地に春の花を芽吹かせて
一から始まる無限の理想郷へ
彷徨う光を ひとつずつ呼び寄せる
--- 〔 ケルトの妖精 〕 ---