廃墟のような故郷に それでも帰って来る魂がある
砂地化して行くこの町を
変わらず愛する人々がいる
あの日 あの瞬間
已むなく見捨てた 大切な仲間たち
地球のスピリットの一部を自らの手で葬った自責…
悲しむ間も与えられず犯した罪の重さに
私は今なお うなされる
この悪夢こそが地獄なのだろうか…
それともこれは 覚醒…?
無限大の闇の中で試される私の
スピリットの真の姿と対話する機会を
ようやく得られた私
それは光とも闇とも違うもの
ただ 在るだけの私
あの時の私に ほかに何が出来たのだろうかと
何度も何度も問いただしてみても
失われた私の一部はもう
取り戻すことが出来ない
--- 〔 南相馬市 50代 男性(宗教家) 〕 ---