#43. Eternal Journey ～ 朝の食卓
そわそわと落ち着かない月曜日
新聞を待つ朝の食卓に 妻がいない
決まった時間に決まった献立て
傍には三匹の猫たちが 共に朝食をつつき合う
それが 何の変哲もない我が家の 朝の光景
何となくどこかが変だと感じていた
あの日から…
悪夢にうなされながら
妻の腕をグイと掴んだ瞬間の記憶
そこから後のことが どうしても思い出せなかった
歳が歳だから 仕方のないことかもしれないと思いながら
迎えた今朝 再び悪夢にうなされた
そして気がついたら それまでと変わりなく
この食卓で 朝食を待つ自分がいた
だけど… 何かがおかしい…
平凡な日常の中であの日 何がが起こった
それを思い出せないほどのショックの中で
おそらく
断片的に記憶を失ったのだろう…
味噌汁は まだかな …
傍には 三匹の猫たちが
憔悴した老女みたいな目で じっと
私を見てる…
#41. Eternal Journey ～ answer
--- 〔 行方不明 気仙沼 70代後半の男性 〕 ---
新聞を待つ朝の食卓に 妻がいない
決まった時間に決まった献立て
傍には三匹の猫たちが 共に朝食をつつき合う
それが 何の変哲もない我が家の 朝の光景
何となくどこかが変だと感じていた
あの日から…
悪夢にうなされながら
妻の腕をグイと掴んだ瞬間の記憶
そこから後のことが どうしても思い出せなかった
歳が歳だから 仕方のないことかもしれないと思いながら
迎えた今朝 再び悪夢にうなされた
そして気がついたら それまでと変わりなく
この食卓で 朝食を待つ自分がいた
だけど… 何かがおかしい…
平凡な日常の中であの日 何がが起こった
それを思い出せないほどのショックの中で
おそらく
断片的に記憶を失ったのだろう…
味噌汁は まだかな …
傍には 三匹の猫たちが
憔悴した老女みたいな目で じっと
私を見てる…
#41. Eternal Journey ～ answer
--- 〔 行方不明 気仙沼 70代後半の男性 〕 ---