私の中から飛び出す 私の中の光
そして見下ろす初めての世界
私の服を着た 私ではない 誰かの姿…
こんなに遠いところまで流されてしまったら
もう誰も 私を見つけ出すことなんて出来ない
だけど私はもう 叫ばない
助けて とさえ 言わない
自然の一部になることを受け入れて
魚の胃袋に収まって行く 私の大切な欠片たち
自然とは何と大きく そして
何と残酷なのだろうかと
横切る小さな貝に問い掛けてみる
それが自然の成り行きさ とでも言うように
私の一部がまた一つ
小さな貝の一部になった
私は細かく千切られて
天に旅立つ支度を始めた
--- 〔 行方不明 10代後半から20代前半 女性 〕 ---