泣いてばかりもいられない
私は 君たちのためにこれからも 生きて
働き続けなければならないのだから…
… そう思い込まなければ
この 両足で立っていられなくなりそうだ
たとえ変わり果てた二人の姿でも
この目で 確かめるまで
君たちを支えて 励まし続けるのが私の生き甲斐
廃墟のようなこの部屋に
それでも住み続ける日々が
遺された私の 最後で永遠の幸せとなるだろう
二階の寝室に 取り残されたピアノの
壊れた弦の修理を頼んだ
いつ来るかもわからない調律士が
もし この部屋に訪れたら驚いて 立ち尽くしてしまうだろう
何も かも…
それでも私はここから出勤し
君たち二人ぶんの夕食を
毎日用意して待っている
戻っておいで いつでも ここに…
#17. Pavane への返信
--- 〔29歳 男性 元サラリーマン〕 ---